とのまるブログ

社会に疲れたOLが心について学びたいブログです。

高野山の宿坊体験②

 目次

 

前回に引き続き高野山の宿坊体験についてです。

 

宿坊先のお寺

 宿坊先としてお邪魔したのは、「恵光院」さんというお寺です。

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1泊2日で写経体験、奥の院散策ツアー、阿字観瞑想、護摩祈祷への参加ができました。

色々と体験できて大満足です。

 

写経体験

お寺から写経用の用紙と筆をいただきます。

お手本として、お経の文字が透けて見えますので、ひたすら書きなぞります。

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書き上げた時は爽快感があります。

静かな環境で無心に何かに取り組むことが久々で落ち着きます。

性格が反映されるのか、同じお手本でも完成形は人によって全然違います。

見比べてみると面白いです。

 

精進料理

夜と朝にお寺にて精進料理をいただきました。

もっと質素なのかと思っていましたが、品数多くて豪華で味も最高でした。

特に胡麻豆腐が美味しかったです。

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朝食はこちらでした。美味しかったです。

配膳して下さるお坊さんは非常に礼儀正しいです。

日々のお勤めのほかに宿泊者への対応もあり、大変だと思います。

頭が下がる思いです。

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奥の院散策ツアー

夜になるとお坊さんの誘導で奥の院の散策ツアーに参加できました。

道すがらお坊さんが色々と解説してくれるので楽しいです。

野生のムササビも何回か見かけました。

 

奥の院は全長2kmの参道沿いに、様々な時代の20万基ほどのお墓があります。歴史人物の供養塔も数多くあります。

 

奥の院全体地図

アクセス | 高野山真言宗 総本山金剛峯寺 (koyasan.or.jp)

 

意外と怖い雰囲気はありません。

参道沿いの左右に石灯籠の灯りが続いているのですが、幻想的でとても綺麗でした。

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https://www.night.koyasan-okunoin.com

 

ちなみに、案内してくれたお坊さんから、左右に続く石灯籠の逸話を紹介してもらいました。

左の灯籠は月、右の灯籠は太陽の形が掘られています。

太陽が大日如来、月が人々の心のことを表しています。

月は満ち欠けしますが(人生の浮き沈みがありますが)、太陽の光(仏様の智慧)を受けることで、本来の完全な姿を思い出すことができますよ、といった内容でした。

 

弘法大師御廟

奥の院の一番最後には御廟があります。

ここはお大師さんが入定され、今もここで人々を見守っているとされる、真言宗における一番の聖地です。

 

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昼間のイメージ

【弘法大師御廟】アクセス・営業時間・料金情報 - じゃらんnet (jalan.net)

 

お弟子さんたちは、現在もお大師さんへ日々お食事を運んでいます。

翌日の朝にもう一度、奥の院を散策しまして、その際にお給仕の様子を撮影させていただきました。

ちなみに朝と夜では、同じ場所でも全く雰囲気が違い、驚きました。

私は夜のほうが静かで気に入りました。

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戻って前日夜の奥の院散策ツアーです。

御廟は撮影禁止のため、なるべく心に残そうと思いました。

 

夜の御廟は灯篭の明かりが灯っていて、言葉では表せないほど、とても綺麗でした。

ここに来られて本当に良かったと感じました。

 

ちなみに、この日は晴天で空気が澄んでいたので、星空が良く見えました。

天の河も少し見えました。

 

ふと、顔を見上げて驚いたのですが、御廟の真上に北斗七星が輝いていました。

北斗七星は昔から信仰の対象であるため、御廟がここにあるのは何か意味があるのかもしれません。

北斗七星は人生を見守る守護星  | 開運日和 (sseikatsu.net)

 

空気さんが唐へ渡る際、嵐に遭いながら大変な想いで航海していますが、その時にこの北斗七星を目印にしていたのかもしれません。

 

御廟の一番奥に、お大師さんが今も生きて瞑想していらっしゃるとされる洞窟があり、手前で参拝することができます。

左右には蓮の花をモチーフにしたオブジェがありました。

お大師さんの教えである、誰の心の中にも仏性があるということが、泥中に咲く蓮の花のイメージと重なりました。

Lotus flower (978659).jpg

ハス - Wikipedia

 

次は、翌日朝の阿字観瞑想、護摩祈祷について書きます。