目次
はじめに
人生に一回はお寺で瞑想や写経体験をしてみたいと思い、宿坊体験ができるという高野山のお寺に1泊2日で行って参りました。結果、とても素晴らしい体験ができたので記録します。
高野山とは
はじめに高野山とはどのような所でしょうか。
恥ずかしながら、私は初めよく知りませんでした…。
高野山は平安時代のはじめ、816年に弘法大師・空海(お大師さん)が開かれた仏教の一大聖地です。千年以上も前から多くの人々の信仰と尊敬を集めています。高野山には現在、百を超える様々なお寺があります。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
- アクセス
高野山は静かな山奥にあります。
南海高野線の終着駅極楽橋駅から、南海鋼索線(ケーブルカー)で 高野山駅で降ります。さらに南海りんかんバスまたはタクシーで乗り継ぎ、ぐんぐんと山の中に入っていきます。
ケーブルカーは非常に急な斜面を登って行きます。
現在はケーブルカーやバスがあり楽ちんですが、それらが無かった時代は本当に大変そうです…。
お大師さん
お大師さん(空海)は当時の中国(唐)に留学して真言密教を学び、日本に広めました。すべての仏は大日如来(宇宙の智慧)から生まれ、人々の心の中にも仏性(悟り)があると教えています。
- 大まかな人生の流れ
漢学や史学を学び18歳の時に都の大学に入り、中国の古典や儒教を学びました。
そのまま人生を歩めば、将来有望な官僚候補生のエリートですが、お大師さんはその道を選びませんでした。 仏教を教えるお師匠様と出会い、19歳で出家、僧として生きる道を選びます。
当時の大学は儒教中心の官吏養成機関で、大師の苦しみ悩む人々を救いたいという思いとは異なるものでした。
高野山の歴史 | 世界遺産 高野山を知る | 一般社団法人高野山宿坊協会・有限会社高野山参詣講 (shukubo.net)
出家してから、当時の名だたる僧侶に教えを聞きましたが、どうしても満足することができなかったようです。留学生として唐へ渡る決心をします。
いくつもの暴風雨を乗り越えて、やっとの思いで唐にたどり着きます。
お大師さんは、唐の都・長安にて当時の名僧のお師匠様に弟子入りし、真言密教を学びます。そこで、お師匠様より全ての教えを授けられた空海さんは、弟子4千人の中から正式な後継者として選ばれます。
その後、空海さんは真言密教を故郷である日本に広めるために帰国します。
波乱万丈の人生ですね…。
次は宿坊先のお寺と奥之院散策ツアーについて書きます。